毎朝元気なコンビニおばさん
コロナ渦になってから私は朝にコンビニに寄って昼食のおにぎりとパンを購入。会社で昼食は自分の机で取るようになりました。毎朝、通勤途中に寄るのは同じコンビニです。そこでは、私よりは若干ですが若いと思われる中年の恰幅の良い女性が週に何回かレジにおられました。毎日じゃなかったのは多分彼女のシフト等の就業形態によるものだと勝手に推測しております。彼女が居る時は、彼女はレジからお客さんにいつも大きな声で
「ありがとうございま~す」
「いってらっしゃーい!」
と声をかけられていました。その声が、尋常じゃ無く大きい。私はその時の気分や体調にもよりますが、その声を聞くと朝から疲れを感じ、
「そんな大きな声で言わなくても良いのに・・」
「こっちはそこまで求めていないよ・・」
と思う事もしばしば。
私がコンビニに立ち寄る時間帯に店に訪れるお客さんは、身なりからすると工事現場へ行く作業者の方々、そして比較的若い方が多い印象です。彼らも私と同じ気持ちなのか、彼女が声をかけても無言で立ち去っているのが常でした。
私は一応会釈は返しますが、多分私のレスポンスが一番彼女へ答えている方だと思います。でも、彼女はこのような状況にもめげずにいつも皆に声をかけていました。あのバイタリティがどこから来るのかと、逆に感心をしてもおりました。
挨拶返し
コンビニの朝の混み方も日によって違います。たまたま珍しく、私の他に全く他のお客さんが居ない日がありました。私はいつものようにおにぎりとパンを買って会計、そこで彼女が
「いってらっしゃーい!」
といつものように大きな声で声をかけてきました。私は彼女に
「ありがとう! いつもそのお声で元気を貰っていますよ」
と、その日は暫くの間立て込んでいた仕事も一段落着いて気持ち的に少し余裕が出た事もあって彼女に正直な気持ちとしてお礼を返しました。実際、ごくまれにではありますが彼女の声が小さい(でも普通の大きさ)時があって、その時は疲れを感じず、純粋に一日頑張ろうと思った事もありましたので。この言葉は純粋にその感謝を伝えるための言葉でした。
結果として・・
もしかしたら彼女も自分が声をかけているのに誰も返さなかったのが寂しかったのかもしれません。私がその挨拶を返してから、彼女は私の事を覚えていてくれるようになりました。それだけなら良いのですが、私が別のレジで会計をする時でも、自分のレジから飛んできて
「行ってらっしゃーい!」
と声をかけるようになりました。自分のレジから声をかけるのではなくです。自分のレジで会計をしているお客さんがいるのにもう一つのレジに飛んできて私に声をかけるのです。その速さが尋常じゃない。ものの1-2秒ですが、当然、私が会計をしていた別のレジの担当の人が「???」です。また、彼女のレジで会計をしているお客さんも「???」です。当然ですよね。
とんだ勘違い!
すると彼女は驚いている隣のレジの同僚に
「だってこの人私が居なきゃ駄目だって言うから!」
こっちはそこまで言っていないのに・・(汗)(とんだ勘違い!)
さあ、これから私はどうしたでしょうか?
結果として、彼女がレジに居る時には、他のレジには並ばないでまずは彼女のいるレジで会計をするようになりました。彼女にそのような行動を取られるとこっちも恥ずかしいので。でも、彼女のレジに並んでいる時に、もう一つのレジが空く時もありますよね。そういう時は、そのレジの店員さんが「お客さんどうぞ」と私に声をかけますので、私がそっちに行きます。すると彼女はまた私が行ったもう一つのレジに飛んできて
「行ってらっしゃーい!」
と私に声をかけます。
とても嬉しい話です。彼女は純粋に私に元気を与えようと思って、悪気が無くて行っているのは十分理解しております。とても有難いのですが・・・でも、正直私はこれには少し困ってもしまいました。
そこで、私の取った行動は
⇒彼女のレジの列に並んでいて、もう一つのレジが空きそうになった時は、そのレジの店員さんに声をかけられる前に再度品物を捜しに戻る振りをして列に並び直す。
というものです。
⇒「何で朝からこんな苦労をしなければいけない?」
最近は彼女のシフトが変わったようで朝にお見掛けする事はめっきり減って事なきを得ておりますが、これは私の何気ない言葉が招いてしまった誤解だと思います。私は何と返せばよかったでしょうか?
「ごくたまに元気を貰っていますよ」
「声が小さい時は元気を貰っていますよ」
⇒これじゃあ彼女に喧嘩を売っているようなもので、逆に嫌味ですよね。
誤解を受けずに感謝の気持ちを伝えるって難しいですね。
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