Panasonic ブルーレイBZT 750:HDD換装

DIY_DTM(Video)

はじめに

我が家ではTV番組の録画用として10年程前に購入したPanasonic ブルーレイBZT 750を使用しています。数多くのTV番組、ドラマ、お笑い、音楽番組等を録画してます。
我が家の特徴なのでしょうが、家族は録画番組を消すのを嫌がり、結果として随時USB外付けのハードディスク(HDD)を追加、拡張してきました。一般的には信じられない話だと思いますが、BZT 750のHDD容量が2TBあるのですが、それに現在は計7台の2TBの外付けUSB-HDDが追加されており、その全てがほぼフル満杯の状態です。しかも一番組の容量を減らすために5倍速録画で録画しているのにです。
下の写真がUSBハブの写真です。USBハブでの接続はメーカーは推奨していないのでこれは本当は良くないので、あくまでも自己責任にて。
⇒過去にUSBハブの切り替えを間違って二つ同時に電源をONにしてしまい、1台のHDDに録画していた全番組を駄目にしてしまった事があります。

どうも最近HDDの調子が良くなく、動きが悪くなってきて更に番組にもノイズが入るようになってきました。5年ほど前に同様の症状が出たので一度HDDの換装を行い(これも自己責任で)、その時は成功しました。HDDで5年程度の耐久が長いのか短いのかは解りませんが、我が家の使い方はかなりハードな方だと思いますので、これも仕方ない事でしょう。
その時は下の写真に示した装置を購入してまだHDDが動いている間にHDDのクローンを作成して換装しました。

BTZ 750本体も10年も経つのですから、そろそろ新しいHDDへの切り替え時だとは思いますが、新しいHDDに切り替えると、これまで録画していた全番組が著作権の問題で見れなくなってしまいます。
PanasonicではPanasonicのブルーレイ間での録画データのやり取を「引っ越し」という機能で機器同士をLANで繋いで移行する手法を使える模様ですが、本体を含めて2TB×8台の全データを移行するとなると、どれだけの時間と手間を要するか想像がつかないし、またそもそも、その作業が終了するまで現行のHDDが持つかどうかも解りません。
これより現在使用しているBZT 750を延命することとして、再度HDDの換装を行う事にしました。前回の成功より、今回はこの作業を割と気楽に考えておりました。
⇒それが躓きの始まりでした・・・。

HDD換装

前回の換装後、いくつかアップされているネットのBZT 750のHDD換装記事を見ると、新HDDをUSB外付けHDDとして登録した後でそのHDDを入れ替えをすると、HDDのクローンを作成しなくても換装が出来るとの事。これはかなり楽です。
これより、新しく2TBの外付けUSB-HDDを購入し、それをBZT 750の外付けUSB-HDDとして登録して、次いでこの外付けUSBのケースを開けて中のHDDをBZT 750のHDDと入れ替える事としました。
作業的には
①外付けUSB-HDDを繋いでHDDを登録⇒OK(1台分だけ残っていた登録No.にて可能でした)
➁外付けUSB-HDDのケースを空けて新HDDを取り出す。
③BTZ 750のケースを開け入っているHDDを取り出す。
④BTZ 750に新HDDを装填する。
という流れになります。
下左側がBTZ750のHDD取出し前、右側がHDD取出し後の写真です。

電源ON・・電源入らず

HDDの換装作業は自分の手汗が付かないように綿手袋を着用して慎重に行いました。重ねて掃除機、エアーダスターで内部埃の除去も行いました。そして新HDDを取り付けて電源ON。
・・・?
・・・?
・・電源が入りません・・
・・うんともすんとも言いません・・

⇒あ~またやってしまった・・・。

ただ単に、HDDのコネクターを外して入れ替えるだけの作業です。原因としては、HDDコネクターの着脱をする際にこのHDDコネクターに何らかの力が加わって傷付けてしまったとしか考えられません。
下の写真がそのHDDコネクター。水平に出ているHDDの接点を90°向きを変えて基盤に接続する特殊な形状をしています。
このコネクターパーツをモノタロウ、Yahoo等で検索しましたが残念ながら見つけることはできませんでした。
⇒HDDの延命を図って逆に死期を早めてしまった・・
⇒全ての録画番組を見れなくなってしまった・・(泣)

再トライ

ここで諦めて新しいHDDを買うのが筋でしょうが、どうも諦めの悪い性格故、パーツ交換を目的にヤフオクでBTZ 750を捜す事としました。10年程前の機種ですから出品件数は少ないですが、数日チェックしているうちに一つの出品品を見つけました。
 DVDトレイの開閉が出来ないが、電源は入り録画は出来るBTZ 750です。これはコネクターのパーツ取りに最高。これを落札してHDDコネクターを交換することにしました。(これが躓きの第二歩:これから泥沼に入って行きます)

落札品が届いた週末、まず、事前に現状HDDの電源ケーブルをヤフオクで落札したHDDに繋いでみて、電源は入る事を確認。⇒現状品のケーブルは大丈夫。
ついで、HDDコネクタの入れ替えを行いました。下の図にその概要を示します。解りやすくするため図中では新HDD(緑色)、現有HDD(水色)、落札HDD(青色)、現有コネクタ(ピンク)、落札コネクタ(赤)、現有基盤(薄灰色)、落札基盤(濃灰色)と色分けしております。

①新HDDをヤフオク落札コネクタと接続、それを現有基盤に設置(下の図の①です)⇒電源入らない! コネクタではなく基盤が悪い?
②新HDDと落札コネクタを落札基盤に設置⇒電源入らない! 何故に?
③新HDDと現有コネクタを落札基盤に設置⇒電源入る 現有コネクタを壊したのではない
④落札HDDと落札コネクタを現有基盤に設置⇒電源入る 現有基盤も悪くない

もう訳が解らなくなってきました。どうもコネクタや基盤の問題ではなく、私の設置方法に問題があるようです。そこでコネクターの接続部をよくよく観察すると、やっと解りました。
電源が入らなかった時、HDD台とコネクター接合部に僅かばかりの隙間がありました(下写真左側)。HDDの台がコネクタの切り欠き部分にしっかりと入っておらず、実寸で1mmあるかないか程度の僅かの隙間がありました。

写真で示しているHDDを180°ひっくり返して基盤に接続するので、写真の上側が基盤に接する事になります。電源が入らなかった時は基盤がコネクタの切り欠き部にしっかりと入っていないので、その僅かの隙間の為にコネクター接点が基盤と十分に接触できないので通電できなかったのでしょう。

ここまでくると、もうHDDとコネクターの抜き差しを何度も繰り返すのは怖いので、現有HDDに落札コネクタを接合していたものをとりあえず現有基盤に設置しました。

HDDを基盤に設置する時は、HDD台のネジ穴は必ず基盤のジグの下側にするように、そしてコネクター部はしっかりと本体に差し込むのが肝要です。(僅かの浮きが命取りです)

おわりに

本対応にて無事通電。HDDも無事録画再開できるようになりました。
ここで、実は結局HDDは既存品をそのまま継続使用、新HDDはUSB接続として登録したのみで状況は換装作業前と変わっておりません。あえて言えばコネクターをヤフオク落札コネクタに変えたのみですね。
⇒ただ、現状のHDDが最終的どうしても使えなくなった時にはこのUSB接続として登録した新HDDを換装で使用できるはずです。

不思議な事に本対応後、現状のHDDは動きも良くなり、録画画像にノイズが入る事もなくなり好調に稼働しています。
もしかしたらこれまで使っていたコネクタにやっぱり何らかの不具合があったのかもしれません。あるいは、今回の換装にて基盤を含めての埃取り、内装HDDを一度初期化もしたのでそれが良かったのかもしれません。
⇒「それなら最初からこの対応を取れば良かったのでは?」と言われそうですが、それはその通りですね。

5年程前にHDD換装をして成功した時はたまたまこの切り欠き部に綺麗にHDD台が入っていたのでしょう。
⇒「普通その位は気を付けて行うのが普通だろうと!」これも言われそうです。これも全くその通りです。あえて言い訳を言わせていただきますと、私の老眼が5年前より進んで細部が見えにくくなった? 実際、この換装作業をしていた時は小さい文字がさらに見えにくくなり、その後眼鏡レンズの度数を変えました。

思いの外の今回の成果は、HDD電源が入らなくなった時点で家族にこれまでの大量録画の番組を見れなくなったことを詫びたら、家族からは意外にも「仕方ないね」「大体見たからもう良いよ」「ネット配信で今だったら大体見れるし」と激怒を受けなくて済んだことです。
⇒怪我の功名? 
⇒それなら新しいHDDにしても良かった?
いや、実は私自身が昔の番組を捨てるのに忍びなく、私の貧乏性故です。

そしてもうひとつ、我が家に録画可能なBZT 750がもう1台増えました。同じ機種でも外付けUSBの画像を見る事は出来ませんが、現状BZT 750の調子が悪くなった時には控えパーツ用として棚に陣取っております。家族からの好意的なコメントを得た後で皮肉なもので、新しいHDDを購入する機会は当分訪れそうにありません。

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