はじめに
【ピエロはポーカーフェイスで】という曲の後半で、ミクが玉乗りをしながら左右に移動する動画を作成しました。動画作成はPower Director 365というソフトを用いました。以前投稿した【初音ミク綱渡り動画作成(PowerDirector365)】では曲の前半に出て来るミクの綱渡り動画の作成について紹介させていただいておりますが、この記事では曲の後半、ミクの玉乗り動画の作成について紹介させて頂きます。
ミク:左右の動き
原画はミクが右足を前に出したイラストと、左足前のイラスト2枚を描画して組み合わせました。下の写真がミクが右足前の原画を用いてPower Director 365で左右の動き設定をした時の画面の写真です。
実際の動画ではこれと背景画像、玉を組み合わせていますが、ここではまず解りやすくするためにミクだけを出しました。
図中央、緑色の矢印の向きが動く方向を示しています。この図では矢印が左から右へ向かっていますが、これは見ている視野のポイントが左から右へ移動すると考えて下さい。ミクの画像自体は止まっていますから、結果的に表現される画像は逆方向、左から右へ移動する事になります。図中、右上の小さな□内の画像が実際の見える画像となります。
左右の移動と共に若干の角度変更をしてよろめき感を出すことを試みました。この画像では角度(図中右下の”回転”部分)は「-1」。わずかに1°傾くだけですが、これは描画の画像全体が中心からー1°回転することになりますので、たった-1°されど、-1°それでも動画では傾いて見えました。
以前の投稿でもお伝えしておりますが、この角度を大きくしすぎると原画が画角から外れることになってしまい、画面上に線が見えてしまいますので、あくまでもそれが見えない範囲にて。ついでミクが左足前の原画。今度は-1°傾いた角度を0°で戻しています。
玉の動き
ミクが乗る玉も当然の事ながらミクと一緒に左右に移動しなければなりません。球は本当はくるくる回って移動する表現にしたかったのですが、単純に角度変化の設定をすると、それに伴い画角も変化するので、玉は左右移動と共に高さ方向への移動も生じて、玉の高さも変わってしまいます。
ここは玉の回転は我慢して玉は単に左右に移動するのみの設定としました。球を回転するように表現したければ、(私の知る限りでは)玉の模様の向きが異なる数点のイラスト画を描画して組み合わせなければいけないと思います。
動画のタイムテーブル
このミクと玉の画像を組み合わせて画面に出します。PowerDirector365で作成した動画のタイムテーブルを下の図に示します。図中の上の画像が画面上で一番奥にあっって、それに随時下の画像が表面に重ねられて行くと思って下さい。
背景のサーカス画像に⇒効果画像①、ついで⇒玉画像、⇒効果画像➁、⇒ミク画像です。ミクは玉より下側に設定されておりますので、見る側としてはミクが一番手前、従ってミクが玉の上に乗っているように見える事になります。
ミクは綱渡りの時と同様に右足と左足の画像を交互に入れ替えていますが、これも右足と左足で重心位置が違うので微妙に画像の位置が変わり、入力する数値の位置調整が必要でした。そして右足と左足を入れ替える時に「ガク」「ガク」とならないようにこれもクロスフェードでオーバーラップして移動が滑らかにするようにしました。
おわりに
ちょっとぎこちない動画ではありますが、この曲を投稿した当時は、Power Director 365の使い方を一つ一つ覚えながらだったのでこのレベルが精一杯でした。その後、右足前、左足前の画像を組み合わせる際は、ここで示したように一つの動画レーンに画像を都度クロスフェードするよりも右向きの画像と左向きの画像を別に準備して片方が見えて片方が見えなくなる設定をする方がずっと楽であることに気付きました。これに関しては、後程別の記事にて改めて紹介したいと思っております。
と、ここまで記載すれば、もしかしたら勘の鋭い人は気が付かれたかもしれませんが、玉がクルクル回転しないなら、原画をミクと玉、別々に描画して後で組み合わせるのではなく、最初から玉に乗ったミクを描画すれば良かったでのではないかと・・。
そうです。その通りだと思います。でもこの動画作成当時は玉の回転設定をする事によって玉がクルクルと回りながら移動する事が出来ないかと思い無駄なトライと時間を浪費してしまいました(⇒ミクの左右移動に伴い角度変化も微妙に数段づつ設定することで球が回転するように見えないかと・・結果的に2023年初頭の年始休暇ほとんどをこの動画作業作成に費やす事になってしまい、結局諦めてしまいました。)
⇒全くの無知故です。同じ時間を使うなら、「玉の表面の模様の角度が異なる画像を数点準備して組合わせて回転するように見せる」とした方がずっとスムーズにかつ早く動画が作成できたと思っております。
ただこの事は、後になってから気が付きました。ソフト使用初心者ゆえに作り方を習得するためには通らなければいけなかった関門なのでしょう。
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