O-Chan:DTM遍歴(YouTube投稿:1年間続きました!)

DIY_DTM(Video)

はじめに

2022年6月20日にYouTubeへのOriginal曲「さよならをしたら・・」を投稿してから、2023年6月19日を持ってYouTubeへのOriginal曲の動画投稿を1年間続ける事が出来ました。この一年間(2023年6月19日現在)で
・投稿したOriginal曲:全45曲
・チャンネル登録件数:50件
です。人気のあるチャンネルには比較にもなりませんが、それでも管理人のコメントに記載した自分の子供達(私が作った曲)に外の世界を見せる事が出来た事は本当に良かったと思っております。そして、友人からもYouTube投稿1周年祝いのメッセージを頂きました。どうもありがとうございました。

DTMでの曲作りはYouTubeに投稿する約半年前、2021年12月から始めましたので、2023年6月末時点でDTMは約1年半程継続しております。DTMは1年程度で止めてしまう人が結構多いと聞きます。実は私も過去に2度程DTMにトライしながら長続きしなかった(暗い?)過去があります。今回、奇跡的に長続きしている(1年半で長続きというかどうかちょっと微妙ですが)自分なりの要因解析を含めて、私のこれまでのDTM遍歴を改めて振り返ろうと思います(お前の遍歴なんか聞きたくない!と言われそうですが、まあ~それは我慢して下さい)。

第1期:黎明期:MT-32+「みゅーじくん」

私の1回目のDTMは、1980年台後半
・PC:NECのPC98001
・デジタルオーディオコンバーター:Roland(MT-32)
・DAW(DTM)ソフト「みゅーじくん」 
 (注)DAWとはDigital Audio Workstationで音楽制作をするソフトの事です。ちなみにDTMはDesk Top MusicでPCで音楽制作をする事なので、大きくDTMの中にDAWが含まれるというイメージでよろしいかと思います。

で始めました。
当時はコンピュータが一般家庭に丁度普及し出した頃で、実際
・とりあえずコンピュータ欲しい
・コンピュータを買って何するの? 
のような時代だったと思います。DTMもまだまだ社会的には浸透しておらず、私が知人から
「コンピュータ買って何してるの?」
と聞かれて「DTM」と言っても「何それ?」でしたので、
「コンピューターミュージック」
と言って説明していた事を覚えております。その意味では、私はDTMを始めたのは比較的早い方だったのかもしれません。
 Roland(MT-32)を自分のステレオの外部入力端子に繋いで、自分で作った曲の音が出た時のその綺麗な音色にびっくりしたことを覚えております。特にピアノの音が秀逸でした。私の中ではコンピューターミュージックというと、スーパーマリオの「ピ・ピ・ピッ」ような電子音のイメージが強かったので。

この時に初代「黄昏にて」と「冬の甲子園」(今とアレンジはちょっと違います)、その他、数曲を作成しましたが本当に1年弱で潰えてしまいました。
 当時は初音ミク等のボーカルソフトがなかったので、曲の伴奏は作れてもボーカルは自分の歌を吹き込むしか方法はなく、
①アパート暮らしで大きな音が出しずらい
②自分のVocalを入れるにはスタジオを借りる手段しか思いつかなかった
そして、何より
③音楽、編曲に関する知識が全く無かったので、ドラムとかベースとか、編曲においてどういう楽器をどういうフレーズ、パターンで入れたら良いか全く分からなかった。例えばドラムのスネアとか、タムという言葉さえ知りませんでした。これより、
・曲を作っても歌(詞)を入れて表現できない
・曲をどう編曲して良いか解らない
という状況で本当に1年弱で挫折してしまいました。当時は自分の音楽才能の無さ、限界を強く感じました。そんな状況でよくDTMを始めたな!と言われそうですが、まあ~若気の至りとして。

第2期:萌芽期:UA-100+Singer Song Writer 6

私の2回目のトライは1回目のトライから10年程経過した2000年代初頭、
・PC:IBM ThinkPad(機種色々)
・オーディオコンバーター:Rorand(UA-100)
・DAWソフト「Singer Song Writer 6.0」
です。このSinger Song Wirterは今でもVersionを変え販売されていますね。Singer Song Writerは「みゅーじ君」に比べると作曲作業自体は大部使いやすくなっておりました。流石に10年も経つと技術の進歩に驚きです。これにて「君とBlue Sky]「Lady-2019-」の前駆の曲を作りました。最も「Lady-2019-」は当時のタイトルに「-2019-」はありませんでしたが(さすがにそこまで未来は見通せない)・・。

この時も結果的には第1回と一緒で、
・曲を作ってもボーカルが入れられない(詞での表現が出来ない)
・編曲の知識が無い
を繰り返してしまい結局長続きはしませんでした(それなら何故買うんだ?と言われそうですが・・。時として失敗は繰り返すもの・・。)

でも少しでも出費を安く抑えるために、この時はSinger Song Writer, UA-100、両方ともヤフオクで中古品を購入しました(前の失敗経験より少しは学習しました)。
そして、この時はどちらかというとメインはUA-100を用いてレコードをデジタル化してCDに落とす作業を中心に行っていました。これは結構重宝し、かなりの古いレコードをCD化しましたが、その後ジャンクCDがHARD OFFで100円で購入できる事を知るにつれ、これもその後も尻すぼみになってしまいました。

第3期:成長期:UR22C+Cubase +初音ミク

そして更に20年近く経過し、第3回目(今回)のトライになります。2020年:コロナ渦になり政府の助成金で購入したセミアコースティックギターを自宅で奏でているうちに(このギター購入ではネット詐欺にあってしまいましたが、それは別記事[ネット詐欺にあってしまった・・(泣)https://o-chan-dtm.com/failure/318/]を参照下さい)、一人で弾くだけではなく音源と合わせて演奏したいと思うようになりました。例えばあいみょんさんの「マリーゴールド」のエレキのリードギターを実際の曲と合わせて音を出して演奏してみたいイメージです。

私はマンション暮らしですから大きな音を出すのは難しいですが、デジタルオーディオコンバーターを介してヘッドフォンで聞くなら問題無いと。そしてデジタルオーディオコンバーターを購入するべく捜していたら、Steinberg社製のUR22Cという機種が品薄で、当時定価の2倍近い高値が付いている事を知りました(2021年秋)。
 コロナ渦で在宅者が増えたのがその要因だと思います。そしてその年の12月、UR22Cの値段が定価近く迄下がった時にそれを購入しました。何故保有していたUA-100をそのまま使用しなかったのかと言われそうですが、残念ながらUA-100は当時のWindows OSにドライバが非対応でPCに繋げなくなっていました。それに加え、やっぱり新しい機械が欲しくなった事もあります。

このUR22Cに「Cubase AI」がDAWのバンドルソフトとして付随しておりましたので、これを機に再度DTMにトライ。このCubaseの多機能さに正直驚かされました。でも、その時は過去2回の苦い経験より、DTMも「半年続くかどうか・・」と自分自身で懐疑的に思っておりました。

そしてこの3度目のトライ中において、DTMが継続出来る大きな要因、Vocaloidソフト:「初音ミク」(正式にはVocaloidソフトとは呼ばないようですが、あえてここでは一般的に呼ばれているこの呼び方で呼ばせて頂きます)との出会いがありました。

 これまで私のDTMが続かなかった理由の一つ、歌詞を入れた曲の表現が出来なかった事を初音ミクがみごとに解消してくれました。PCの打ち込みで自分の曲の詞をVocalで歌ってもられるのはそれはそれは助かりました。そして、思ったより人間っぽく歌う事に感激すら覚えました。
 多くのボカロPの方々はVocaloidの歌い方をより人間っぽくするための調教をされているようですが、私の場合は現在の所ベタ打ちで不満はあまり感じず、自分の作った曲の歌詞を音程を外さずにミクが歌ってくれることだけで大満足です(一部には初音ミクはちょっと音程がずれているという説もあるようですが・・)
 そして、初音ミクで曲にVocalを付ける作業を始めて数ヶ月後、自分のDTMが少なくても残り数ヶ月で終わる事は無いとの確信を得るに至り、次のステップとしてYouTubeへOriginal曲のアップを考え、これを機にCuabe AIをCubase 12 Pro.にアップグレードしました。

 初音ミク以外にもDTMが継続している要因は幾つか挙げられるのですが、そのうちの一つはDTM学習テキストとしてのYouTube動画ですね。Cubaseは機能が多い分、習得するべき技術も膨大です。マニュアルを見ても何が何だかさっぱり分かりません。それがYouTubeで多くの人がCubaseの取り扱いについての動画をアップされているので、これらが学習テキストとして非常に助かりました。今でもいつも参照にしている私の先生です。そして、ドラムやベースの打ち込み方の参照動画も沢山あり、音楽に関する知識が全く無い私でもこれらを参照に何とか打ち込みをする事が出来ています。もしこれらの動画が無かったら、Cubaseは全く使いきれなく、さらに編曲の知識やレパートリーも無いので(最も今でも使いきれておらず、またレパートリーも極めて少ない状況ですが)、3度目のトライも間違いなく挫折していたと断言する事が出来ます(こんな事を確信持って言えるってちょっと微妙ですが・・)。

 DTMが継続しているまた別の要因は、Original曲の投稿先としてのYouTubeがある事ですね。自分の作った曲を表現する機会があると無いとでは曲を作成するモチベーションが全く違います。過去の私のDTMでは、曲は作ったけれどその先がありませんでした。いわば、入りたい大学が無く、目的が無い状況で受験勉強をしているようなものでした。自分の作った曲を投稿する、表現する機会があるという、現在のこの状況が私がDTMを継続出来ている要因として大きいと思います。

おわりに

以上を振り返りますと、私が今回奇跡的にDTMが続いている主要因は
①ボーカルソフト:初音ミク 
②YouTube(Cubaseのテキスト動画) 
③YouTube(Original曲のアップの場がある)
であったと思っております。
これら全て、21世紀になってから発達した技術ですね。その意味では、私のような素人でも技術進歩がDTMを楽しめる裾野を広げてくれたという事でしょう。

2022年6月20日にYouTubeに1曲目のOriginal曲をアップした際、私自身、2022年は毎週1曲:YouTubeにOriginal曲をアップする事を自分の目標として立てました。Original曲の手書き原譜はありましたので、何とかなるかと・・。
 色々紆余曲折はありましたが、2022年は当初立てた私の目標を何とか達成する事ができました。
 そして2023年は2週間に1回、YouTubeへのOriginal曲アップを目標にして日々励んでおります。2023年6月末時点で今の所継続出来ておりますが、今年も何とか個人目標の達成にこぎつけたいと思っております。

そして最後に、DTM、YouTubeへのOriginal曲投稿のモチベーション維持に忘れてならない事は、近年、ごく短い期間で自分の身内、親しい友人等を相次いで亡くした事です。これにより私は
「私達の人生は思った程長くは無い事も有り得る」
と思うようになりました。そして、
「もし私が亡くなったら、私の子供達(私が作った曲達)は一生書棚に埋もれたままで外の世界を見ないまま終わってしまう。それは私の子供達が不憫でならない。この子供達に一度外の世界を見せたい」と強く感じるようになりました。今でもこれが私のDTM、YouTubeへのOriginal曲アップへの大きなモチベーションになっております(じゃあ持ち曲全部アップし終わったらどうするんだ?と聞かれそうですが、それはまあ~その時に。多分、その時はまた別のモチベーションを見つけていると思いますので)。

 そしてもうひとつ、DTMにより自分の子供達から自分自身がこれまで気付いていなかった事を逆に気付かされたりもしております。例えば「さよならをしたら・・」は実は私の子供ではなく、同士・友人だった。とか、「夢心地」はギター弾き語りで歌っていた時は特に何とも思ってはいなかったのですが、DTMで仕上げた時「この子こんなに良かった?」と新しい発見に至ってもおります(親バカですね)。

私のDTMはまだまだ成長期で、成熟期、全盛期は遥か彼方先の話です。今後も意欲の続く限り続けて行きたいと思っておりますので、引き続きご視聴の程よろしくお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました