初音ミクのV4X(英語バージョン込み)に日本語詞を英訳して入力すると日本語と入力法で大きな違いがあり、当初思っていたよりもはるかに大変でした。私が遭遇した体験談を紹介します。1回目は音節入力です。
音節(Syllable)
日本語の歌の場合は一語ずつ音階を入力して行くのですが、英語はそれが音節(syllable)での入力になります。例えば、私のOriginal曲「夕暮れにて」のAメロの一部は
⇒いつま(BBB:シシシ)・で(A:ラ)・も(G:ソ)・だ(F:ファ)・ま(E:ミ)・っ(D:レ)・て(C:ド)・い(B:シ)・た(C:ド)・ね(D:レ) ⇒
で高いB:シから低い:Bまでの音域を使っています。これを英語で入力すると、例えば「だまって」を「Silent」とすると、音節が「Si][lent」2節です。要は日本語で4音階使っていたのが英語では2音階になってしまいます。これは困った・・2音節だけでどうOriginal曲のメロディーを表現する?
英語詩のベタ打ち
良く解らないから、まずはGoogle翻訳にて日本語詞を英訳して、その英語詩をベタ打ちで日本語で作った音階の中に入力してみました。
違いに気が付きましたでしょうか? 日本語で8小節で表現しているフレーズが英語だと半分の4小節で済んでしまいます。これが音節というやつか・・恐ろしや。
この例で計算すると、日本語詞を単純計算で2倍作らなくてはいけません。曲によって状況は異なると思いますが、日本語は一音ずつの入力なので一音節毎の英語の入力の場合はその分多くの文章を作らなければいけないと言う事になるでしょう。
私が行った対処法としては、
①英語詩の場合は日本語で区切って入力していた音符は、音階が変わらなければ繋げる。例えば、日本語で8分音符4個で表現しているパートは4分音符2個と音節に合わせて数を減らす。
②日本語詞の訳の順番に拘らない。⇒多くの音節を使っている英単語を多くの音階を用いてるメロディーに充てる。詩の順番が変わっても意味が通れば良いと割り切る。
③Aメロ、Bメロがほぼ同じメロディならばBメロを削除する。
というものでした。私の「At Candlelight]はこの手法にて作成しました。上に例示したデモ音源とは変えておりますが、もしよろしければ一度日本語詞「夕暮れにて」と聞き比べてみてください。
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