鍵と電池が交通事故巻き込まれを防いでくれた?

失敗談:雑記(小奇跡)

ある年の元旦

数年以上前の事です。当時、家内の母(義母)は義父がずっと前に他界してから長い事一人暮らしをしていました。義母が元気な頃は特急電車乗車を含めでトータル3時間弱程要する我が家に正月に遊びに来てくれることもありましたが(実は正月は自分の兄弟が遊びに来るので、その相手をするのが歳をとるに従って疲れてしまう事もあったようです)、義母も歳を重ね、更に膝を悪くしたこともあり電車で3時間近くの移動は無理だということで、こちらから日帰りで義母の様子を見に行くことが増えていました。

当時家内はスーパーで品出しのパートをしていて、休日出勤も多かったので、私一人で義母の様子を見に行く事もしばしばありました。私の家と義母の家とは車で高速を使って渋滞が無ければ2時間半位。電車移動とあまり変わりませんが私が行くときはいつも車で行っていました。

ある年の正月、家内が体調を崩したので、家で寝ているように言い、元旦に私一人で義母の家に行く事としました。家内に「私は朝早く家を出るから、起きた時に私が家にいなかったら義母の家に行ったと思ってくれ」と話しておりました。

元旦:早朝のマンション駐車場

朝7時ちょっと前です。冬ですからまだ薄暗い中に家を出ました。私はマンションに住んでいて、車の駐車場はマンションに隣接している機械式の立体駐車場です。マンション出入口はオートロック、駐車場もカードで自分の車の指定をして車庫から出すタイプです。

さすがに元旦の朝ですね。あたりは静寂そのもの。家を出て駐車場の車を出そうとすると、
 あれ・・  あれ?  あれ!
 ⇒駐車場のカードが無い!

私は家の鍵カードと駐車場の鍵のカードを同じカードホルダーに入れています。やっぱり正月ボケしていたのでしょうかね? これを家に忘れて来てしまいました。
「仕方ないから家に戻ろう」
と鍵を取りに引き返すと・・
 ⇒マンションはオートロック。家の鍵も無い。 鍵が無いから家に入れない!!


エントランスから部屋番号を指定してピンポンを繰り返し押せば家内か息子、どちらかは起きて開けてくれるかとは思いますが、ピンポンはリビングで鳴るのでこれまでの経験上、リビングから離れた家内及び息子の部屋では寝ていると聞こえる可能性が極めて小です。更に、体調を崩して寝ている家内を正月早々、朝早くに起こしたくはありません。

さて・・どうしたものか・・。

こんな日に限って誰も外出しにマンションの玄関に来ない(元旦の朝だから当然か・・)。

でもかなり幸運な事に、ものの数分もしないうちに、同じマンションに住んでいて、名前は知りませんが顔は見かけたことがある人が外を散歩していて、彼に事情を話してエントランスを開けて頂きました。この間要した時間は数分程度といったところでしょう。そして、こっそりと自宅に戻って鍵を取り、再出発。駐車場の自分の車のNo.を押して車が下に降りてくる。駐車場の扉が開く。

車のドアを開けて・・ 車のドアを開けて・・ 車のドアを開けて・・

今度は車のドアが開きません! うんともすんともしません。
⇒キーの電池が切れた? 

再度家に今度は控えの車のキーを取りに戻りました。
車を購入してからキーの電池が切れて車を動かせなかった事は初めてです。何故このタイミング? 正直、元旦早々運が良くないと思いました。今年はどうなることやら・・・。

持ってきた控えのキーで無事車のドアを開ける事が出来てスタート。この間要したトータルの時間は20分位でしょうか。正直、こんな運が悪い日は遠出はしたくはなかったのですが、義母には元旦に行くと予め伝えていた事もあり、車の運転は極力気を付けて行おうと自分自身に言い聞かせて運転を始めました。

高速道路にて

 出発した後は、流石に元旦の朝ですから車はまだほとんど走っておらずドライブは快適です。高速道路に乗って1.5時間位走った頃、突然前方、2車線道路の左側で車が衝突している所に出くわしました。
 かなり大きな事故で2台とも車は大破。一台は横転。左側の1車線はその車達がふさいでいましたが、右側1車線は空いていたのでその横をそろりそろりと通り抜けました。まだ、警察とかレッカー車等が来る前、イメージとして事故が起こってから10-15程度後という感じでしょうか・・
運転していた方は外に出て携帯で何か話をしていたので、少し冷たいとは思いましたが、仮に私が車を止めても何も出来る事はありませんので素通りしました。

事故を起こされた方々には申し訳ありませんが、私が通り過ぎるタイミングは警察が交通整理をする前でまだ良かったと思っています。警察が交通整理を始めるといくら交通量が少ない元旦の朝とはいえ、渋滞が起きるのは必至。その前に通過できました。

おわりに

このアクシデントに際し、私は車の鍵を忘れたこと、車の鍵の電池が無くなって再度引き返して余分に要した約20分の時間が、私がこの事故に巻き込まれるのを未然に防いでくれたと思いました。
鍵を忘れた時間だけだとまだ不十分で、さらに電池切れを発生させて時間を稼いでくれたのだろうと。明白な根拠はありませんが、本当にその時にそう感じました。
その2ケ月程前に長女が入籍して長女の旦那の両親が正月のしめ縄飾りを送って来て、これを玄関に飾っていたのですが、これが私を守ってくれたと何故かその時思いました。

正月早々、義母の家に行く途中で万が一私が事故に巻き込まれたりしたら、体調を崩して寝ている家内にどれだけ負担になったか心配この上ありません。さらにいくら交通量が少ないとはいえ、交通整理が始まったら事故渋滞になってしまうのは避けられなかったでしょう。その意味で忘れた鍵と切れた電池が絶妙にタイミングをずらして私を救ってくれたと思っています。

ただの偶然と言えばそれまでです。私は信仰している宗教はありませんが、度々このような幸運な巡り合わせの経験をしており、その度「ありがとうございます」と天に感謝しています。子供達からはたまにスピリチュアルなO-Chanと言われてます。    

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