久々にあった良い話(TV修理サービスの人)

失敗談:雑記(小奇跡)

家のTVが壊れてしまった

家のTVが壊れてしまいました。しかもGWの最終日の夕方。昼まで問題無く使えていたのに・・。
夕方にいきなり画面+音声が出なくなってしまいました。電源プラグを抜いて暫く放置し、プラグを入れ直して電源を入れると一瞬画面は出ますが直ぐ画面が落ちて何も表示しません。及び音声も出てきません。
このTVを買ったのは約10年前。メーカー保証も電気店保証も切れています。そもそも普段からのずぼらな性格が災いして保証書自体が見つかりません。アナログからデジタル放送に切り替わる頃に買ったTVでこれまで何不自由なく使ってきて結構愛着があったTV。
 「何故GWの最終日なんだ・・!」
と思いつつもネットで調べてTV会社に修理依頼の申し込みをしました。メーカーサイトでの簡易見積りの修理費は2万8千円でした。

今では新品TVでも数万円で買える時代ではありますが、愛着のあるTVでもありましたので、3万円以下で修理出来るのであればそのまま使い続けたいと思いました。(私は結構こういう物に執着する傾向があるようです。その為に古い家具、家電等を何とか修理して使い続けようとして、結局無駄な抵抗を続けて余計な時間と出費をかけて最後は新しい物に辿り着く繰り返しです。家族からはいつも呆れられております。もっともこの工程がDIYに繋がるのですが・・)
メーカーサイトにて
・正式見積り不要
・3万円以下で修理可能なら修理希望
にて修理の申し込みをしました。

そして、申し込みをして直ぐに修理受付のメールを受け取りました。日曜夜に申し込んだのにも拘わらず、水曜日には来ていただけるとの事。随分早い対応だと思いました。サービスの方が来て頂ける時間は未定との事ですが、水曜の朝10頃迄には当日の何時頃に来れるのるかの電話を頂けるとの事です。これより水曜日はテレワークにして終日自宅にて修理業者からの連絡及び修理対応をする事にしました。(このような時、テレワークが出来るようになった社会情勢に感謝です。)

TV修理にサービスの方来訪

水曜日は昼にオンライン会議が3件程入っていたので
「サービスの人が来る時間と被らないと良いな~」
と思いながら電話を待っていると10時頃にTELが来て、サービスの方の訪問は12時頃になりそうとの連絡です。 
 ⇒ラッキー! 丁度昼休み時間なのでOnline会議の時間帯とは重ならない。
そして12時ちょっと過ぎ「ピンポン!」サービスの方が来訪。早速壊れたTVを見て頂きました。
サービスの方は外していたプラグを差し込んで、ものの10秒?or20秒? 少なくても1分未満です。「駄目ですね。これ、修理は無理です」と・・。

彼が言うには、このTVには電源を差し込むと状態を自分でチェックする機能があって、本体下側にある小さなランプでその結果を示すそうです。赤いランプが点滅していれば液晶のバックライトが切れているので交換で直せる可能性があるが、今回は緑のランプの点滅で、これはサーキットボードの不具合の合図との事です。彼の会社では保守パーツを製造後8年間保管する事になっているとの事ですが、この機種は製造後10年以上が経過しており、保守のパーツ(この場合:サーキットボード)の取り置きが無い。従って、

サービスの方:「修理不能です。新しいものを買って下さい。」
O-Chan(心の声):「トホホ・・。この時間、ものの数十秒。」
サービスの方:「今回の技術料4,500円です。」 

サービスの方のコメント

ものの1分にも満たない対応で「そんなに取るの?」 と思わなくもありませんでしたが、一方で私の自宅までサービスの方1人を派遣しているので、人件費等を考えると会社としてはその位の請求をするのもある意味仕方無いかとも思います(私も一応会社員ですから、その位の事は理解出来ます)。
払おうと財布から現金を取り出すと、

サービスの方:「可能であれば現金ではなく、会社の銀行口座をレポートに記載するのでそれに振り込みでお願いします。」

 確かに、現金だと横領や紛失等の危険性もあるので、最近の流れからするとこれも当然ですね。
O-Chan:「解りました。じゃあ後で指定口座に入金します。」
と返答。そしてサービスの方は報告書を作成し始めました。

すると、暫くして彼がレポート作成の手を止めて
サービスの方:「やっぱり、私、お金はいただけません」
O-Chan:「どうして?ちゃんとお支払いしますよ」
サービスの方:「でもこんな短い時間で、こんなお金を頂く訳には行きません」
O-Chan:「でも家まで来ていただいているのですから、自分も会社員の端くれですからその位の事は理解できますよ。お気にされないで下さい」
サービスの方:「でも朝電話した時、私は伺う時間しか言いませんでした。その時に電源入れてランプの色を確認するように伝えていたら、私は来なくても症状が解ったし、そしたらあなたも4,500円を支払わらなくて済んだ。それを伝えなかったのは私の落ち度ですからやっぱりお金は頂けません」
O-Chan:「私はそれで構いませんが、あなたも会社でのお立場もあるでしょう。それで良いんですか?」
サービスの方:「構いません」

と、そして最終的に彼はお金は受け取らずに帰って行きました。
とても親切なサービスの方、近年に無いとても良い話だと思いませんか? 

新TV

さて、この後、私はどうしたでしょうか? 
結局新しいTVは彼の会社のTVを継続して買う事に決めました。正直、他の会社のTVは他よりちょっと割高なのですが、これまで使っていた彼の会社のTVの品質に満足していたのと、彼の親切な対応に何とかして報いたいと思ったからです。

息子が帰って来てからこの話を息子にしました。
息子:「O-Chan、もしかしたらそれ業者の人に上手い事やられたかもしれないよ。もしかしたら彼の会社は会社のイメージ維持の為に修理する人にそういう対応をするように教育しているかもしれない」
O-Chan:「もしそうならそれで構わないよ。僕は物だけではなく、満足度、サービスも買っていると思っているので。今回はとても気持ち良いサービスを受けたから」
と、息子に返しました。

そして、彼の会社のTVの機種と価格をネットで調べ、電気屋さんに行って同じ機種の実物をチェック。値段を見るとネットの方がはるかに安い。電気屋さんには申し訳ありませんが、実物だけをチェックして購入はネットにしました。最近ではネット購入でもオプションで設置と古いTV引き取りサービスをしてくれるので、それを申し込みました。

おわりに

今思っても、修理に来ていただいたサービスの方の対応は完璧だったと思っています。
①もし彼が4,500円のお金を取っていたら?
 ⇒私は間違いなく次のTVは彼の会社以外の会社から購入したでしょう。最初4,500円と言われた時は、状況は理解しつつも正直「1分以下の作業時間で4,500円も請求するの?」と思ってしまったのは事実ですから。
②彼が言うように、もし彼がランプの色をチェックするように電話で指示して、その結果から彼が電話で「緑色ならサーキットボードの損傷ですね。製造後8年以上経過しているので今は替えのパーツも無いので修理は無理です」と対応していたら?
 ⇒この場合も私は間違いなく次のTVは別の会社にしたでしょう。
「実物を見に来もせず、ただ電話だけって、本当に直す気があるの?新しいTV買わすためじゃない?不親切なサービスだ。もうこの会社止めよう」
と間違いなく思ったと思います。

その意味で、彼は
①家に来てチェックする。
②最初4,500円の請求をする。
③請求を取りやめる。
④理由は自分の対応に不備があったからとする。

いや~完璧ですね。もし息子が言うように彼の会社が教育でこういうことをしていたら、空恐ろしくもありますが、万が一行っていたらそういう情報はどこからかは漏洩するもの。口コミ or 内部告発等でこの手の話は一般に出回ると思うので、結果的には会社のイメージが悪くなってしまうで会社ではそのような教育はしないと思います。今回は修理に来られた方、その人のお人柄でこのような対応を頂いたと信じております。

 久し振りに良いサービスの方と出会いました。もしかしたらサービスの方は会社の規定に反してご対応させたのかもしれませんので、ここではあえて会社名は伏せてご紹介させていただきますが、改めてサービスの方、本当にありがとうございました。
 実はOnlineで購入したTVの設置の際に、別にひと悶着あったのですが、それはまた次の機会に。

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