北海道旅行(1):函館山の頂上で友人とばったり(プチ奇跡?)

失敗談:雑記(小奇跡)

夏休み・北海道旅行

学生時代の話です。夏休みにかねてから行きたかった北海道旅行をする計画を立てました。仲の良い友人も北海道へ行きたいと言っていたので、二人で北海道旅行をする事にしましたが、ずっと一緒だとお互いに嫌になるのが解っているので(お互いの性格からして「付かず離れず」の距離感が一番良いと両方が思っていました)、旅の前半は各自で行きたい所をそれぞれ散策し、8月XX日:正午:12:00にJR稚内駅の改札で待ち合わせして、後半は二人で道東を中心に周ろうという約束にしました。携帯電話が無い時代でしたから、もし稚内駅で当日13:00まで待ってもどちらかが来なかったら、この約束は無かったものとしてそのまま別行動しようというものでした。
当時、私はお金をかけずに旅行することに変な拘りがあり(学生ですから当然と言えば当然ですが)、北海道旅行の旅券はJR周遊券(北海道内の急行と在来線は乗り放題:特急は乗れません)、宿泊は夜行急行列車or鈍行,or寝袋持参でJR駅構内。ホテル、民宿、旅館等の宿泊予約は一切無しの今から思えばちょっと大胆な計画ではありましたが、当時の日本・北海道はそれが別に変ではなかったような気がします。

函館観光

北海道に入ってから私は最初函館市内の観光、そして函館の夜景を見るために函館山へ行く。これも当時の私の変な拘りだったのですが、JR函館駅から函館山までは、バスやケーブルカーは使わず歩いて函館山頂上へ行きました。途中何台かの車の方から「乗って行く?」と声をかけて頂きましたが、私は「大丈夫ですよ。どうもありがとうございます。」とその方々の親切なお誘いを断って函館山頂上まで歩きました。何故か私はこの時、自分の足で頂上まで行くことに拘っておりました。今なら間違いなくケーブルカーに乗りますが・・。また、当時、日本全体がまだこのような一人で山道を歩いている人にドライバーが声をかけるアットホーム的な雰囲気が残っていたと思います。今なら知らない人を車に乗せるなんて怖くて出来ませんが。

函館山の頂上で・・

(今となっては記憶があいまいですが)函館駅から歩いて2~3時間位でしょうか、薄暮の前に函館山の頂上へ到着。自分の足で函館山頂上へ到着する当初目的は一応達成。すると
「よ! O-Chan!」
と誰かから名前を呼ばれれ、見ると、稚内で落ち合うとは別の、同じ学校ではありますが別の科の友人がそこに居ました。そんな親しくはないけれど、会えば普通に話をする程度の友人です。彼からごく普通に、あまりにも自然に声をかけられたので、私は一瞬、ここが北海道という事が頭から飛んでしまい「お!」と返事をしましたが、暫くたって我に返り
(私)お前どうしてここ居るの?
(友人)北海道旅行。O-Chanは?
(私)俺も北海道旅行。
間の抜けた会話ですよね。普通、学生が夏休みに函館山の頂上にいるって、北海道旅行以外に何がありますかね。

その後、彼と夜景を一緒に見て今度はケーブルカーに乗って下山、僕が夜行列車で宿泊費を浮かして札幌まで移動の計画を伝えると彼も同じ夜行列車に乗って、その後小樽・札幌を一緒に観光、そして僕は稚内移動の話をして彼とは札幌で別れました。

プチ奇跡?

しかし、こんな事って本当にあるんですね。良くTVの土曜ワイド劇場とか、色んな推理作家さんの作品で悪いことをすると、たまたまその時に偶然に誰かと出くわすっていうようなシーンがありますが、私はこの経験をするまでは「実際にはそんな事ありえないだろう」と思っていたのですが、実際にありえるんですね。
でも、上には上がいます。就職してずっと経った後、後輩が入社して来て後輩に飲み会でこの話をしたら、彼は大学の卒業旅行でアメリカのディズニーランドに行ったのですが、そこで同じ大学の友人とばったり会ったと言っていました。その話を聞くと、確かに卒業旅行シーズンならありえない事は無いかと、確率的には普通よりは高くなりますからね。でも、日本のディズニーランドだって同じ日に行って友人と出くわす確率って極端に低いと思いませんか? 僕の場合も函館山で彼がちょっと別の場所を歩いていたり、数分程度時間が食い違っていたら多分、声をかけられることもなかったと思います。その意味では、これはプチ奇跡かと思いました。そして、このような事もあるのでTVや推理小説にあるような悪いことはしない方が無難だと改めて思いました。ちなみに函館山のイラストに出ている友人は、私の別コラム「ちょっとおかしなお巡りさん?にご注意」https://o-chan-dtm.com/crossing-police-friend/395/の友人Bと同じ画像を使いましたが、そのコラムに出ている友人とは別人です(すみません、同じイラストを使い回してしまいました)。

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