旧友（警察官）との再会
高校時代仲良くしていた友人が卒業後、警察学校に入学してその後警察官となりました。地元の県警勤務です。私の実家は田舎の地方都市なのですが、彼は県内勤務なので県内の色々な所を転勤して勤務していました。高校卒業後、私は地元を離れて大学に進学してその後就職、お互いの結婚式に参列してさらに数年経ち、普段なかなか会う事は出来ませんが、年賀状のやり取りだけは続けておりました。そんなある時、彼が私の実家の町の警察署に異動になりました。
私は実家に帰省するのは年に1度程度でしたが、彼が私の地元の町に勤務になった事もあり、私の帰省に合わせて久し振りに会おうという話になりました。ただ、私の休みと彼の休みが合わない。私が「**日～**日まで帰省している」と伝えると彼は、「休みは合わないけれどその中の**日だったら丁度近くを巡回する予定があるからそのついでにちょっと寄るよ」と。そして、その日に彼が私の家に顔を見せに来てくれました。私の家は当時鮮魚の小売店をしておりました。彼はパトカーでそれに乗りつけて店の前にパトカーを停めて「よ！ O-Chan！」です。
旧友（警察官）と自宅にて話
お互い久し振り（数年振り）だったこともあり、彼に居間に上がってもらってちょっとの間話をしました。何だかんだで、かれこれ1時間近く話し込んでいたでしょうか。暫く経ってから彼が「じゃあ勤務戻るわ。またな！」と言って去って行きました。話はこれだけです。ただ、これだけです。本当に、ただこれだけです。
ただ、小さい町ですから自宅の店の前にパトカーが1時間近くも停まっていると近所の人は「**？」 丁度その頃町長選挙があって、前町長が収賄でかなりのお金をばらまいたとの噂が出ている最中だったようです。友人が帰った後、親は近所の人から「お前の所お金貰ったのか？と何人にも聞かれた。うちがそんな力持っていないのみんなわかっているのにね。」と笑いながら話していました。そりゃそうですよね。小さな田舎町でそのような噂が出ている時にパトカーが1時間近くも家の前に停まっていたら皆勘ぐりますよね。
警察官の友人は高校時代にも私の実家に何度か泊りに来た事があり、親もかなり気に入っていた人柄でしたので（彼は元々警察官に向いていたのでしょう。天職というものでしょうか）、親は迷惑ではなく、自分の息子がそのような友人を持っているという事が嬉しかった模様です。昔、しかも田舎町の事ですから当時の私の地元の地位階級的なものは
庶民（我が家）＜ 学校の先生 ＜ 町会議員 ＜ 警察官 ＜ お医者さん
みたいな感じでしたから（全くの個人的見解です）。
振り返ってみると
でも思い出してみると、友人は私の自宅には一人で来ましたが、警察官って必ず二人で動かなければいけないんじゃなかったでしたっけ？ もしかしたら二人で来て、もう一人は友人が私と会っている最中に地域の巡回をしていた？（本当に収賄の調査で来た？）
でも昔はこのように町、社会自体が今よりのんびり、大らかな雰囲気だったと思います。例えば、私が子供の頃、父親は週末の夜に近くの駐在所のお回りさん宅に遊びに行って、知り合い数人と夜遅くまでトランプを良く遊んでいました。当然お酒を飲みながら。小さい頃は全く気にもしませんでしたが、今思うと「ただ純粋に本当にお金をかけもせずにトランプだけ？」 って勘繰りたくもなります。（⇒でもさすがに警察官相手にそれはないかな？）
駐在員の方もそうして地域に根付き、溶け込む活動をされていたのですね。（⇒もしかしたら小売店を営んでいた父親は貴重な情報源だった？ ⇒さすがにそれは 「ない！」 「ない！」 「ありえない！」）
でも多分、トランプを名目にして、お酒を飲んで語り合うのが好きだったのでしょう。僕も今ならその気持ち良く解ります。
ちなみに、友人は今は警察官は退官されて別の仕事に就かれております。数年前、母親の法要に帰省した際、彼のアパートに泊めて頂いて久し振りに遅くまで語り合いました。歳を取っても会うと高校時代にすぐ戻ります。その時間はタイムワープしていました。いずれにしても、いくら仲の良い友達でもパトカーで自宅に来る警察官にはご注意を！
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