14. 【たった一つの忘れ物】曲紹介+1,000回到達感謝記事

Original曲・紹介

曲紹介

2022年9月18日、14曲目「たった一つの忘れ物」をYouTubeにアップしました。画像は画像編集ソフトPhotoDirector365の「AIスタイルトランスファー」という機能を用いて、著作権フリーの写真を色々な形の画質に変換して作成しました。別曲「嵯峨野めぐり」では色々な画風に変えるフリーソフトを用いて画像変換しましたが、このPotoDirector365の画像変換はまたそれとはちょっと違った趣があるのかと思っております。
曲に関しては、アルペジオで入っているアコースティックギター伴奏の音とフレーズが個人的には気に入っています(クオリティに関してはご勘弁下さい)。
原曲は若い頃に作りました。今回、YouTubeにアップするに際して、その詞を若干修正しました。曲で表現したかった事は「言葉で伝える」という事です。

 この原曲を作った若い頃はあまり実感していなかったのですが、歳を重ねるにつれ、人と理解し合うのは結構難しいと思うようになりました。
 同僚、友人のみならず、家族、恋人等、特に関係が近くなればなる程、自分では相手の事を本当に思っているのだけれど、それを口に出して言うのは「何となくかっこ悪い」「恥ずかしい」「照れ臭い」等の気持ちが勝ってしまい、ついつい「そんな事言わなくても判っているだろう」と思いがちだったり、「態度でわかってほしい」という行動を取りがちでした。しかし、実は相手は判っていなかったり、別の解釈をしていたりした事を多々経験しました。

 自分では態度で十分示しているつもりでも、相手にそれが伝わっていない事が結構あるんですね。一例として、自分は相手の事を考えて対応していたけれど、それを言葉に出すと相手に余計な負担をかけてしまうかもしれないと思い、あえて言葉では
「自分は何とも思っていないから」
みたいな事を言っていたら、相手はこの言葉だけをずっと捉えていて
「O-Chanは私の事に興味がない」
とずっと思い込んでいた事もありました。多分、言葉の力と言うのはそれ程強いのだと思います。

「言葉にしなくては伝わらない」事も絶対あると思います。

相手へ本当に伝えたいことは、「言葉でしっかりと伝えなければいけない」、照れ臭さや恥ずかしさ、あるいは相手からのレスポンスがどうか等、越えなければいけないハードルは幾つかありますが、それでも「しっかりと伝えなければいけない」、後で後悔しないよう「自分の言葉で伝える」事が大切だと思います。自分の思っていることが相手に伝わらなくては、極端な話ですが単なる自己満足でしかないと思いますので。

その意味では、この曲の主人公の相手の人は言葉ではなくメールでしたので、ちょっと「まだずるい?」「逃げている?」 かもしれませんね。でもメールでも
・自分の気持ちをはっきりと伝えれば
・相手に気持ちがしっかりと伝われば
良しなのかもしれません。更に、メールだと後で何度でも読み返せますから、それはそれでモチベーションも維持出来ますよね。これらをトータルで考えると、
「言葉で伝えて更に後でメールでも伝える」
or 「メールで伝えて後で言葉で念押し」
というのが伝達手段としてはベストなのかもしれません(ちょっとしつこいすぎる? うざい?)。

ただ、今回あえて曲の主人公の相手の人の肩を持てば、その人は言葉にするとそこでその関係がFinishしてしまうような気持ちになり、「言葉は帰ってきた時に伝える」としてあえてメールにしたのかもしれません。大切な忘れ物は必ず取りに戻りますから。


詞/曲:O-Chan

あなたを送ったホーム 電車が遠ざかる
驚き涙出てくる 直ぐの着信メール
あなたは夢を追いながらも
マイペースで余計に腹が立つ
 あなたの後姿に 恋を伝えたい
 たった一つだけの忘れ物した人

態度で判るはずだと 言う人いるけれど
言葉にしてくれなくちゃ 伝わぬ事もある
少しでも 私を思うなら
その心 言葉にしてみてよ
 あなたの後姿に 恋を伝えたい
 たった一つだけの忘れ物した人

聴きたい言葉はいわずに 旅立って行った人
その答えがこのメールで あなたずるいよ
 あなたの後姿に 恋を伝えたい
 たった一つだけの忘れ物した人

 あなたの後姿に 恋を伝えたい
 たった一つだけの贈り物した人
 わざと一つだけの忘れ物した人
 

視聴回数1,000回到達感謝記事

ちょっと時間はかかってしまいましたが、この曲は2024年1月15日に視聴回数1,000回に到達しました。これまでこの曲を聴いて下さった方、及びいつも聴いて頂いている私の友人に改めて深く感謝致します。
この曲の投稿から視聴回数1,000回到達迄の視聴回数の推移を、その前後に投稿して1,000回に到達している他の数曲と比較して下の図に示しました。曲の選択には特別な意味はありません。全ての曲を入れるとグラフがごちゃごぎゃして見えにくいので数曲に絞りました。図中、矢印で示したオレンジのラインがこの曲になります。

この曲はその前にアップしていた「さよならをしたら」「君とBlue Sky」に大きく水を空けられると共に、その後にアップした「あの古い道」「海の一番星」「ピエロはポーカーフェイスで」等にも抜かれて1,000回到達迄にはかなりの時間を要しました。
個人的には、この曲はやんわりとしたどこかほっとするメロディーで淡々としたサビも結構好きなのですが、動画は背景の描画パターンが変わるのみで、それも描画パターンは変わりはするけれどあまり代わり映えのしない変わり方でもありましたのでアピールと言う点では弱かったのかもしれません。ただ、曲紹介の時にお伝えした事と繰り返しになってしまいますが、サイドギターで入っているアコギのアルペジオ伴奏の音とフレーズは結構気に入っています。
グラフの横軸を投稿してからの日数に換算したグラフを下に示します。

図に示した他の曲達に比べると、視聴回数の増加推移も緩やかなものですが、それでも1,000回に到達までじっくりと時間をかけ、着実に一歩づつ上って来たのは、じっくりと時間をかけて行けばそのうち目的を達する(別に1,000回到達が目的ではありませんが)という一つの例なのかもしれません。

YouTube Shortに1,000回到達の感謝動画をアップしました。それが下のリンク先になります。

恒例のOriginalソングスコアを公開します。写真撮影時の照明の関係で若干薄暗く映っておりますが、原譜はコピーをクリアファイルに入れて保存しておりましたので比較的痛んではおりません。ちょっとは汚れがありますが、それはご勘弁。

YouTubeアップに際して、詞を含めて曲の構成を結構変更しました。Originalの曲は1番が終わったら2番は無く、追サビだけの曲でした。これに特別な意味は無かったのですが、当時は2番の歌詞がどうしても思いつかずこれで妥協していました。また追サビの最後の部分のメロディーも少し変えております。

YouTubeにアップした詞はOriginal詞のひとつのフレーズ「愛」を「恋」に変更しております。恋愛詞を作る場合「愛してる」って結構重宝する表現で、それで全ての意味を括ることが出来て、個人的には俳句の季語に近い強い意味・使い方ができるのかと思っております。
一方で、全くの個人的見解になりますが、世の中の曲はみんな安易に「愛してる」を連呼する傾向にあると思っていて、

-「愛」ってそんな気易く使える言葉ではないんじゃないか?-

とも思っております。「恋焦がれている」「片思い」「好き」っていう状況でも安易に「愛している」と表現しがちな傾向にあるように思っております。

そういう自分も自分の詞で「愛している」っていう表現を結構使ってしまっておりますが、ここではあえて主人公の気持ちは片思いも含まれているとして「恋」という表現を使いました。Originalの詞を下に示します。

たった一つの忘れ物   詞/曲:O-chan

田舎の小さなホーム あなたがいるけれど
いつもと違う事は 白いボストンバック
あなたは几帳面だけれど 慌てるからそれだけが心配
あなたの後ろ姿に愛を語りたい
たった一つだけの忘れ物した人

さようならも言わないで去って行った人
最後に一言だけでも言って欲しかった
それはあなたが私の愛した人だから
あなたの後ろ姿に愛を語りたい
たった一つだけの忘れ物した人

改めて見直すと少し突っ込みどころが見えますね。「慌てる人」は几帳面とは言わないのではないでしょうか?
「白いボストンバック」 今は「キャリーケース」でしょうね。

Originalの詞、YouTubeアップに際して変更した詞、どっちが良い悪いという判断は自分でも難しいですが、あえて言えばYouTubeアップに際して変更した詞は目的をはっきりさせた分だけ逆に魅力が少し損なわれてしまったような気もし、Originalの詞は素朴な分、逆に新鮮味を感じるようにも今回見返して改めて思いました。
ただ、この曲を作った時に2番の歌詞が思いつかずにそのまま妥協してずっとそのままになっていた「忘れ物」を一応、今回YouTube投稿で改訂して取りに戻れたのかとも思っております。

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