勉強机のリノベーション奮闘記(その7):机上スペース拡大+引き出し落下危機回避

DIY_DTM(Video)

机上作業スペースの拡張

勉強机のリノベーション奮闘記(1~6)で紹介した試みで、一応の落ち着きを得たDTM用机の作成ですが、キーボードを打つ時にずっとモニター近くに顔を近付けて打ち込むのでなく、たまには椅子の背もたれを少し後ろに反らしてリラックスしながら打ちたい時もありますよね。でも、今のDTM用机は子供の勉強机を転用したもので、作業スペースは基本的には机の上だけになります。この上にPC,モニター、キーボードが乗っかっていますから、比較的コンパクトに納めたつもりではありますが、それでもキーボードを打ち込む時は必然的にしっかりと椅子に座って机に向かって打ち込むしか術はありませ。(姿勢が良くなるのは正しいことです)。
ただ、私の元来からのずぼらな性格により、何とかこれを改善して少しは「だらっと」しながら打ち込みたいと思い、これを機にこの机上作業スペースの拡張にトライする事としました。これこそDIYの真骨頂!

色々考えた上の結果として、「勉強机に付いている引き出しを手前に引き出して、その上に板を敷いて高さ合わせをすれば引き出した分手前に作業スペースを拡張出来る。我ながら妙案! 」と思いました。
問題は、適当な条件(長さ、幅、厚み、材質、色合い)等を満たした板があるかどうか・・。
あるじゃないですか。最適の板が。いつもの机上棚の余った仕切り板。これはもともと勉強机に付随していた板ですから、材質、色調ともに勉強机と一緒です。更に結構厚く固い板なので作業スペース拡張用の板としてはうってつけでした。早速トライしてみました。下がこの板を引き出しの上に置いた時の写真です。基本的にしきり板は引き出しの「淵」部分に乗せる事としました。


用いた仕切り板の一つは、右側引き出しの横幅寸法幅に丁度合う長さです。左側引き出しの幅には大きな棚板でも長さが足りませんでしたが、これは後で述べる引き出しの中に高さ調整の木箱を入れる事で調整しました。
さらに引き出しを目いっぱい手前側に引き出すと、ちょうどこの棚板の縦幅がその隙間に収まる寸法でした(約21cm)。本当、長すぎず短すぎず、これは天が与えた奇跡かと思う位丁度合う寸法です。そこで引き出しを手前に思いっきり引き出し、その上に棚板を置いてテーブルにすることにしました。キーボードを乗せる分には全く問題ありません。板が結構な厚みがあるので(肉厚25mm:かなり厚い)たわみもしないので安定感抜群です。

左右作業板の段差補正

 引き出しの淵の部分に乗せた仕切り板ですが、まだその厚みが少し足らずに大元の机の表面と大きく段差が出来てしまいました。机の板面との間に出来るだけ段差が生じないように引き出しの淵にフェルトを敷いて高さ調整をしました。でも、これも棚板の厚さが厚すぎず助かりました。もし棚板が厚すぎて机面より出っ張ってしまったらそもそも段差の解消はできませんでしたから。
左側の引き出しは仕切り板の長さが足りなく反対側の引き出しの淵までには届かなかったので、引き出しの中に高さ調整の木箱(中には備品を入れている)を置き、その上にモップの頭についているゴム板を外して敷きました。このゴム板が高さ調整と共に、棚板の滑り止めにも一役買っています。

この高さ調整した後に仕切り板の上に水準器を置いた写真です。水準器の気泡が真ん中で止まっているのが解るでしょうか? 左右の板で高さがほぼ一緒なのでキーボードを置いてもがたつかずキーボードを打ち込む作業が問題無く、ストレスを感じることなく作業できました。(Good!)

引き出しの上に置いたしきり板を横から見た時の写真です。引き出しは思いっきり手前に引いています。そして引き出しの手間の淵で仕切り板が止まる高さに淵のフェルトと引き出し内部の木箱、ゴムプレート高さを調整し、棚板の机側のもう一方の端は机の天板で止まっています。これが結構ミソ! 前後両方で仕切り板はしっかりと固定されます。これでまったくがたつきません。
   これは完璧! パーフェクトです!

使用しているうちに・・がたつき発生

これで良いはずでした。暫くの間全く問題無く使えていました。しかし・・徐々に、キーボードを打っているとがたついてきて、それが日を追うごとに酷くなってきました。左右に敷いた板の高さが合わなくなってきたのです。
⇒何故に?
最初は理由が解りませんでしたが、よくよく調べてみると、机の左右の引き出しを止めている机真ん中のサポート板が机の天板から外れかけてきているのが解りました。下の写真の天板との隙間がそうです。

そうです。キーボードを置いてタイプするだけですが、毎日上部から力がかかり続けるため、徐々にサポートの木が下に下がって来たのでした。仕切り板も結構な重さがあるので、基本的に引き出しの耐荷重をオーバーしていたのかもしれません。これは致命的でした。このまま作業していれば、仕切り板の段差だけでなく、最終的には引き出し自体が机から落ちてしまうでしょう。逆の意味からいえば、一気に引き出しが落ちる前に段差が出て気が付いたので幸運だったのかもしれません。

段差修正の試み

これはかなり致命的。さてどうする? まずは下がった木を一旦、元に戻そう。
Amazonで万力(2,000円弱)を購入して、まずは機械力で剥がれかけた木を元に元す事にトライしました。下はその時の写真です。万力の奥行きがぎりぎりだったので添え木を充てて面積を稼いで力を加えました(実ははずれないかちょっとひやひや物でしたが、安全上は良くないと思うので真似しない方がよろしいかと思います。・・だったら何で写真出すんだと言われそうですが・・)

これで一旦、サポート板の空いた隙間は戻りました。でも万力を外すとすぐに前のように隙間が出来てしまいました。基本的に緩んでしまった木の溝は元に戻らないのでしょう。

⇒何か他に方法はないか・・?

次に、机の横幅を満足する太く長い1本の木の棒を準備して引き出し下に設置して側板で固定することを考えました。ただし、これを実現するにはかなりのテクニックを必要とします。木の棒の寸法、固定の位置、そもそも側板の固定部分がその強度に耐えうるかどうか解りません。
大体、上からかかる力に耐える為に横からのサポートってちょっと邪道。上からの力に耐えるためには、やはり下からのサポートを考えた方が良いでしょう。

⇒下からのサポート?

そうか、下にサポートのジグを設置すれば良いんだ!
家の中を捜したら、ありました。ビデオ撮影用の三脚。この緩んだ木を三脚で下からサポートすることを考えました。下の写真が三脚を設置した時の写真です。三脚のハンドルを回して高さ調整をするとしっかりと緩んだサポート板の隙間を埋めてくれて三脚自体も床にしっかりと固定してくれています。
段差解消!
暫く使っていても全く問題無し! 

⇒我ながら名案!

引き出しは手前側に思いっきり引き出しているので、三脚と自分の足との間の隙間は大きく、キーボードを打つ時に三脚が邪魔になるような事は全く無くありませんでした(私の足が短いのが一番の要因かしれませんが・・)。

突っ張り棒へ交換

さすがにいつまでも三脚という訳には行きませんので、何か代わりになる良いジグがないか?
⇒あるじゃあ ありませんか、うってつけのジグが!

そうです。突っ張り棒です。突っ張り棒は何も転倒防止だけでなく、このように引き出しの落下防止にも使えますね。下が三脚を突っ張り棒に変えた時の写真です。使用には全く問題ありません。当然ですが棚板の段差もなくががつきもありません。この対応をしてから本記事の投稿2023年12月7日時点で既に半年以上が経過しておりますが、段差は全く発生しておらず、毎日快適にキーボード入力をすることが出来ております。

そして、下の写真が現在の所の最終的な状態です。突っ張り棒の床側の支柱の向きは出来るだけ足の邪魔にならないように横向きから縦向きに変えました。個人的にはDIYを行った後の実用的な効果から考えると、別投稿【勉強机のリノベーション奮闘記(その5):小引き出しの本棚への移設】「引き出しを本棚に移設」に相当する、いやもしかしたらそれ以上の久々の大ヒットのDIYだと思っております。

当初目的通り、椅子の背もたれを後ろにずらしながらの入力も出来るようになりました。

ひとつ新たに発生した問題点は、椅子の背もたれを後ろにずらしての入力だとモニターとの距離が離れすぎてモニターの小さな文字が見ずらくなった事。これは本DIYをした後に新たに発生してしまいました。ただ、引き出しに敷いた仕切り板はただ引き出しの上に置いてあるだけなので、簡単に着脱が出来、横の横に置いてある袖机の天板と下引き出しの間に収納可能で、その作業はものの数秒で完了しますので、今の所はモニターに近づいて作業したい時はこの対応で問題なく使えております。
 机の手前側に拡張された作業スペースは約21cm、たかが21cmでもされど21cm。この仕切り板の上にキーボードを置いてもまだ余裕がありますし、元々の机の上のスペースは丸々別用途に使う事が出来ます。今の所、コーヒーカップ、電子辞書、電卓置いたり、ペンタブやノートPCでの兼業作業等に使え、飛躍的に便利さが向上しました。本当、たかが21cmでこうも便利さが変わるのかと思う位です。

しかし、突っ張り棒も転倒防止以外に結構有効な使い方があるんですね。これは我ながらの妙案でした。これは是非とも皆さんに勧めたいと思っております。(ただ、子供の勉強机をいつまでもこのような形で転用する人自体が実際には少ないとは思いますが・・)
 でも、ごく稀にではありますが、こんなヒットDIYもあるので、何だかんだ言ってもやっぱりDIYは止められないですね。

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