初音ミク:【Blue Sky(ぶるーすかい)の日本語打込み】

DIY_DTM(Video)

【Blue Sky】⇒【ぶるーすかい】の日本語打ち込み

【君とBlueSky】という曲をYouTubeにアップしました。https://www.youtube.com/watch?v=aR8n8_hjitM
日本語の曲でも英単語が詞の中に入るのはかなり多いですよね。この曲もそのうちの一つです。普段私達はこの英語をごく普通に日本語に混ぜて使っていますが、ボカロで日本語で普通に「ぶるーすかい」と入力するとどうも聞いている「ぶるーすかい」とちょっと違い感和感を感じるので調整にトライしました。日本語入力だと「い」の発音が強く出すぎる傾向があるようです。一例として、まずはこのBlue Skyを「ぶるーすかい」と日本語でベタ打ちしてみました。下がそのソングスコア(使っているソフト:Piapro Studioでは「エディッター・ウインドウ」と言うみたいですが、ここは解りやすく「ソングスコア」として使わさせて頂きます)、および初音ミクの発声です。「る」と「い」がちょっと強すぎて違和感を感じませんか?

次に「すかい」の「い」の部分をDynamicsとVelocity両方の値を低くしてみました。ソフトの説明書を見るとDynamicsは音の大きさ、柔らかさ等の調整、Velocityは音の子音の長さの調節(値を上げるとアタック感が強調、下げるとゆっくりとした発音)のようです。ベタ打ちよりは「い」はだいぶ良くなりましたが、また「る」に違和感を感じます。

「る」「い」両方のDynamicsとVelocity値を弱く入力してみました。前よりも「る」も大部ましになりましたが、まだちょっとすっきりとしない感じです。

「る」「い」両方の調整をその後幾度か行いましたが、なかなか思ったように上手く行きませんでした(私のテクニックの問題ですね)。どうも「る」の音が強すぎてそれを消そうとすると消えすぎる感じです。そこで、はたと「ぶるー」の「ぶ」と「る」の音が離れすぎているのではないかと言うことに気付きました。普段私達が発音する時は「ブールー」ではなく「ブルー」ですからね。そこで「ぶ」の長さを短くしました。下のソングスコアで「ぶ」と「る」の間隔が狭まっているのがお判りいただけますでしょうか? これは「ぶ」をそれまでの1/16音符から1/32音符に変えたものです。これで「る」の違和感は大部消えてきたと思います。(「い」のVelocityを一旦元に戻していますので「い」はちょっと強く出ている気がしますが)

リバーブによる後加工

さらに邪道ではありますが音にCubaseでリバーブをかけました。ここではDynamicsを初期値に元して特別にいじっていませんが、かなり聴ける形になってきたかと思います。

英語入力との比較

参考までに初音ミク:英語版にBlue Skyと入力して聴いてみました。まず、Dynamics,Velocityは初期値のままでベタ打ちの場合です。

続いて、日本語で調整したDynamicsを英語版にそのまま反映させた場合です。下がそのソングスコアです。skyの後半のVelocityが小さく設定されております。skyの「い」が小さくなっているのがお判りいただけますでしょうか? 英語版でのベタ打ちとどっちが実際の英語発音に近いのかは良く解りませんが、日本語入力で調整した結果も英語版入力と近い形に出来たのかと私のレベルで(個人的には)思っております。

まとめ

「ぶるーすかい」の発声を日本語入力で調整しました。結果として
(1)「い」「る」の発声を含めはDynamicsとVelocityの調整でかなり英語版に近ずける事が可能。
(2)「る」はDynamicsやVelocityより音符の長さの調整の方が効果的(だった:個人的には)。
(3) 最後に後加工でリバーブを入れるのが更に効果的(邪道ではありますが)。
と言ったところでした。最初にお伝えした私の【君とBlue Sky】のサビの部分は本調整をして作成しました。日本語版アップの後、英語版【Blue Sky with You】https://www.youtube.com/watch?v=db0bV8dsEZ4もアップしましたので、もしよろしければ「Blue Sky」部分を一度聞き比べてみて下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました