18.【Georgeは永遠に】曲紹介

Original曲・紹介

2022年10月16日:YouTubeに第18曲目の【Georgeは永遠に】をアップしました。私の曲作りにおいては、メロディーが先に出来てそれに詞を当てはめて行くのが一般的でしたが、でも、その詞の当てはめに結構難儀する事が多かったです。自分の語彙力の乏しさによるのかとは思いますが、私のイメージでは、メロディーはデジタル的で音階、長さを「ビシッと」決める事が出来るのですが、詞は同じ事を表現するにも多種多様な表現、言葉の使い方、単語の選び方がそれこそ無限にあって、でも一方で自分の思っている事を上手く言葉で表現する事が出来ず、更にメロディーに合わせた字数で表現する事が極めて難しく、メロディーは出来ていても詞が半年程付かない曲もざらにありました。
ただし、【Georgeは永遠に】は他の曲とはちょっと違い、詞が「す~」と出てきました。そしてその詞が曲と直ぐにマッチしました。
この曲はまず最初に一番のサビの一部
~天使が酌でもするのかい?~
のフレーズが、詞とメロディ両方で一緒に浮かんできました。

「お酒を飲むのに天使が酌をする」ってちょっとイキなフレーズだなと思い、そしてそれを元に場面のイメージを[妄想の世界]で展開して行くと、次に2番のAメロ、Bメロ(老人が丸太小屋でバーボン飲んでいるイメージ)の詞とフレーズがす~と出てきました。特に2番前半の歌詞の情景が目に浮かぶように出てきました

 良くプロの作詞家、作曲家、ミュージシャンの方々が、曲が出来た時の経緯を語られる時に「天から降って来た」という表現を使われる時がありますよね。一つの例として、事の真意の程は解りかねますが、かぐや姫の南こうせつさんが「神田川」の作曲をされた時、作詞家の喜多条忠さんと電話で詞のやり取りをしながら(FAXが無い時代でしたので)、5分で仕上げたとかいう話を昔聞いたことがあります。当時神田川が大ヒットして昭和の名曲の一つとして数えられてもいましたので、もしかしたら脚色も入っているのかもしれませんが、このような話が出るという事は、いずれにしても南こうせつさんは「神田川」という曲を極めて短い時間で仕上げられたのでしょう。いわば、天から降ってくるというような状況だったのではないでしょうか?
 私とプロのミュージシャンとでレベルの違いはあれど、「Georgeは永遠に」の時は、まさしくこのような感じ、天から降ってくるような感じで次から次へと詞とフレーズが浮かんできました。その時はもしかしたらゾーンに入っていたのかもしれません。

この曲が出来た時に一緒に同じアパートで暮らしていた学友(当然別々の部屋です)に聞いてもらったら、
「1番の前半聴いたら・・またいつもと同じ感じ・・みたいなイメージだったけれど、2番の歌詞は情景が目に浮かんできた・・」
と、珍しくお褒め? のコメントを貰った事を記憶しています。

この曲をYouTubeにアップしてからその友人に久し振りに連絡をして、
「あの時の歌をアップした」
として伝えましたが、友人はこの曲を聞いた事、そしてコメントをした事自体を覚えていませんました。
・・当然ですよね。何が当人にとって重要、記憶に残るかはその人それぞれですから・・
私にとっては珍しく渾身の詞だと思ったのですが、友人にとってはさほど印象に残らない事柄だったのでしょう。

 ただ、詞では「ペット」という言い方がどうしても気に入らず、しっくり来ていませんでした。「ペット」って言ったら動物のペットと誤解する場合もありますよね。「ペットで食えるって、ブリーダー? ペットショップ? まさか闘犬家? ***今時、闘犬ってある?**  でもトランペットと言ったら字余りでメロディーに合わない。ではギター? 悪くは無いけどちょっとイメージ違う。 ベース? ドラム? 状況的には主人公がお墓の前で演奏するので、弦楽器や打楽器じゃなくて木管楽器か金管楽器。 ホルン? ホルンで飯食える? サックス? 一字字余り。 ではアルト? う~ん、ぎりぎり行けるかな? でもアルトでアルトサックスとどれだけの人がイメージできる? トロンボーン? さらに字数が合わない。 思い切って楽器名じゃなくてジャズ? 等とした心の葛藤があり、結局原譜は「Trumpet」と表示して、歌は「ペット」として発音することにしました。YouTubeでもそれを踏襲しました。

YouTubeの動画を見た友人からは「最初西部劇風の荒野の画像が出て来てびっくりした」とのコメントを頂きました。確かに西部劇の荒野を出す必要は無かったのですが、私がこの曲を作った時のイメージが西部の荒野のお墓の前で主人公がGeorgeを忍んでいるというものだったので、ここは自分のイメージを踏襲しました。また、「白髪のミクが出てきた事にもびっくりした」と。これは、半世紀経った主人公のイメージ、及び天国のGeorgeは歳を取っているからとして、その両方をかけたイメージにて作成しましたが、ご覧になった人それぞれがそれぞれの解釈で感じて頂ければと思っております。

もうひとつ、Georgeの名前も他に良い呼び方が無いか色々考え、Master、Teacher、Leader、 Borther、Father, Uncle等、色々検討はしましたが、どうも全部しっくりこず、結局最初のGeorgeに落ち着きました。

と・・、ここまで書いて気が付きました。詞がすっきり出てきたと言いながら、結局落ち着くまでに色々あってあまりすっきりはしていませんでしたね。

 この曲は珍しくYouTubeアップに際して学生時代に作った詞とほとんど変えていません。変えたのは本当、小さなところ数ケ所のみ。その意味では、長い年月が経っても通用する詞だったという事なのかもしれません(私自身がこの間進歩していないという事かもしれませんが・・)。変えた部分は、この曲の視聴回数が1,000回を超えた時にお伝えする楽しみとして取っておきます。

詞/曲:O-Chan

5年振りに帰った街は何一つ変わっちゃいなかった
ただ俺を育てたGeorgeあんたがいない以外は
酒に目が無かったあんたの為に持ってきたブランドさ
この冷たい土のベットにばらまくぜ飲んでおくれよ
俺も今ではあんたに教わった
Trumpet(ペット)でどうにか食えるようになったんだ
 Oh Oh Georgeあの世で飲む酒は 天使が酌でもするのかい
 今夜は朝まで魂鎮歌(Requirm)あんたの好きだったバラードさ聴いておくれよ

あんたのたった一つだけの自慢の種の丸太小屋は
いつだって安い葉巻の煙が立ち込めていたさ
そして古いバーボン開けて窓に積もった雪で割っては
夢見るような青い瞳で遠い仲間の話しした
あんたの小屋を出て初めて知ったよ
あんたはTrumpet(ペット)でLegendだった事を
 Oh Oh Georgeあの世で割る酒は 綿雲が雪の代わりかい?
 しゃがれたその声で仲間と話してる姿が浮かぶぜ昔のように

 Oh Oh George涙で割る酒は切ない思い出の味がする
 待ってておくれよ半世紀 そしたらあの世でDuet(二重奏)
 いつものように  いつものようの  いつものように

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